流量観測
一般に、河川の流量は直接計測することができないため、河川の流速を計測し、それに横断面積を乗じて流量を算出します。主に、平常時の河川流量を計測する低水観測と、出水時の水位が高い時に実施する高水観測があります。
当社では国交省・神奈川県(企業庁)等発注の流量観測業務など受注実績が多数あります。 また、民間企業からの短期的な流量観測も行っています。
低水流量観測は、川の流れが緩やかなとき、小型ボート(ゴムボート含)又は徒歩で川に入り可搬型流速計を用いて計測します。
同時に行う距離と水深測定で断面積を算出し流量値を導きます。
高水流量観測とは、河川の洪水時等の流量を観測すること。
観測方法としては、一般的に浮子法が用いられる。
一般的な浮子法では事前に計画準備された測線間に
浮子を流し時間を計測します。
何秒で通過するかで流速を導きます。
深浅測量
深浅測量は、河川、貯水池、湖沼又は海岸において、水底部の地形を明らかにするため、水深・測深位置を測定する作業であり、当社ではダム堆砂状況調査での作業を中心に海岸や河川を含め深浅測量を行ってきました。
主に音響測深機を用いたSB(シングルビーム)を使用し、湖や河川等の深さを測定していますが、近年はNMB(ナローマルチビーム)等で3D計測を行い、地形の詳細な情報や過年度との変化を差分図等で示すことができます。(差分図は前回データが必要)
痕跡調査
洪水痕跡調査とは、洪水後、洪水水位の痕跡を調査,測量するもの。
当社では、国交省や県から受注した流量観測業務の増工作業等として実績があります。
一般に、各河川管理者があらかじめ決めた洪水痕跡調査実施水位や警戒水位以上の洪水等が発生した場合に行います。
調査地点は、発注者の意向によりますが、距離標,構造物位置,河道狭窄部などを速やかに調査します。
調査は、流芥(木くず等の浮遊物)泥水の跡をGNSSやTS、レベル等の測量機器で位置と高さを計測します。泥汚れ痕や流芥は時間の経過と共に分かりにくくなっていくので速やかに行う必要があります。
河川定期縦横断
河川定期縦横断測量は、重要な河川区間において、最新の河道 形状を把握するとともに長期的な河道変化を把握することを目的とし、原則として5年以内のサイクルで実施する「水準測量・縦断測量・横断測量等」です。(河川定期縦横断測量業務 実施要領)
当社では国交省発注業務等で実績を積んでいます。
また、県発注業務や民間企業からの調査依頼もニーズに対応しながら類似作業を実施しています。